「子供の写真を可愛く撮りたい!」という気持ちは親になると絶対に芽生えるものだと思っています。それに合わせて良いカメラを買おうと決めて買ったものの、可愛い写真がなかなか撮れずに一眼レフカメラを断念する方は少なくないと思います。
そんな一眼レフカメラを断念する方が少しでも減るように、子供を可愛く撮る方法をご紹介します。これをすべて満たせば良い必ずいい写真が撮れるというワケではありませんが、良い写真が撮れる確率が上がりますのでぜひ実践してみてください。
F値(絞り値)は完全解放で撮影
この写真は3年前ぐらいに大雪が降り、息子がはじめて雪を見たときの写真です。
子供の後ろ、左上あたりをご覧ください。路地なのですがボケていて路地かどうか分からなくなっています。このボケがあることで子供の顔に情報がフォーカスされ、洗練されたより可愛い写真になります。
このボケは、F値(絞り値)を最小値にすることで出来ます。詳しい方法は「3分でまるわかり!一眼レフカメラの絞り値(F値)とシャッタースピード、ISO感度の関係。」の記事をご覧ください。
フラッシュは使わずに自然光を利用する
一眼レフカメラの「AUTOモード」で撮影するときムダにフラッシュ(ストロボ)がたかれることがありますが、基本はフラッシュ無しで撮影しましょう。
- F値を開放(最小値)する
- シャッタスピードを手ブレの限界(1/125秒あたり)まで遅くする
- ISOをノイズが目立たない程度まで上げる
など調節して程よい明るさにしてみましょう。明るさがどうしても足りないときや、逆光が邪魔なときにだけフラッシュを使いましょう。
フラッシュを使うと光が不自然になり違和感がある写真になりますし、柔らかさが欠けた写真になります。
やわらかく、あたたかい雰囲気の写真にするためにはフラッシュは出来るだけ使わないようにしてみてください。
ファインダーや液晶を見ず子供の顔を見て撮影
「子供がカメラを向けると笑ってくれない」とよく相談を受けます。正直、大人もそうだと思います。カメラを向けられて自然に笑える人なんてモデルさんや女優さんぐらいです。
ではどうやって撮影するか。それは「カメラのファインダーや液晶モニターを見ずに撮る」です。
今のデジタルカメラのほとんどはAF(オートフォーカス)機能が付いています。
そのAF機能を使い、ファインダーや液晶モニターを見ずに感覚で撮影します。言ってしまえば「盗撮」です。
子供と目を合わせて笑わせながら、カメラは下に構えて撮影します。そして子供が笑ってもファインダーや液晶モニターを覗かずにシャッターを切ってください。
おそらく最初は上手く撮れず子供顔が見切れたりすると思います。諦めずに何度か撮影してみると絶対に良い笑顔の写真が撮れるのでぜひ挑戦してみてください。
子供の顔と同じ高さで撮影
子供と大人にはどうしても身長差があります。大人のアイレベル(大人の目線)で子供を撮影した場合、上から見下ろすような構図になってしまいダイナミックさに欠けた写真になってしまします。
そこでダイナミックさを出すために「子供と同じ目線の高さで撮影する」ことをおすすめします。これはどんな写真でもそうなのですが、シャッターを切る高さを少し変えるだけで全く別の写真になることもあります。大人の写真を撮るときも、目線の高さではなく胸ぐらいの高さで撮影すると良かったり。
カメラマンによっては、うつ伏せになりながら(汚れながら)撮影することも。
そこまでするのはちょっと大変なので、可動式モニターがついているカメラをお持ちの方は、カメラを地面に置き、液晶を上に向けながら撮影してみるといいでしょう。
高速シャッターでとにかく連写撮影
「上達するほどシャッターを切る回数が減る」と言われています。カメラを上手に撮れる方ほど、その瞬間を逃さないということです。
ただ、この記事をご覧になっているということは「上手に写真が撮れない」「カメラをはじめて撮り方が分からない」悩んでいることと思います。
子供を撮影するときや、動くもの(人や動物、スポーツ)を撮るシーンにやってもらいたいのが「連写撮影」です。多くのカメラには1枚だけ撮影するモードと連写モードがあります。その連写モードに設定して、子供が動く瞬間だけでなくその前後を連写してみてください。
きっと、連写した写真の中に奇跡の一枚がまぎれ込んでいます。その奇跡の一枚がまぎれ込んでいると信じてシャッターを切り続けてください。
まとめ
子供を撮影するのは楽しいですよね。いろんな表情が撮れますし、何よりその瞬間が記録として残ります。子供の写真を数年たって見返すとやっぱりいいものですし、そのたびにもっと撮っていればよかったと思います。どれだけ撮っても思うのでしょうが…笑
一眼レフカメラで子供を可愛く撮る5つのコツを紹介しておいてアレですが、まずは子供と楽しみながら撮ることが一番重要です。技術はその後でも良いと思います。あまり強要しすぎるとカメラを向けられるのも嫌がられたりするので、まずは子供と一緒に楽しみながら撮影してみてください。
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- F値(絞り値)は完全解放で撮影
- フラッシュは使わずに自然光を利用する
- ファインダーや液晶を見ず子供の顔を見て撮影
- 子供の顔と同じ高さで撮影
- 高速シャッターでとにかく連写撮影
ではでは。