一眼レフの入門機を持ちながら
なんて、あたかもカメラを知っているような感じで被写体の人の立ち位置を変えた覚えがあります。今考えると顔から火が出るほど恥ずかしい。
確かに順光の方がいい場合があるのも事実。ですが、逆光でも十分撮影できますし、むしろ逆光のほうが良い写真が撮れることもあります。
そこで今回、逆光を活かしながら最近はやりのエモい写真(エモーショナルな写真)が撮れる方法をご紹介します。
目次
逆光とは
逆光とはカメラから見て被写体の後方に光源ある光のことです。それとは逆に、カメラの後方またはカメラと被写体のあいだに光源があり、被写体がスポットライトを浴びているような光のことを「順光」と呼びます。
逆光でエモい写真を撮るテクニック
シルエットで撮る
逆光を利用することで被写体のシルエットを作ることができます。光源と被写体の境目がくっきり現れ、非日常的な雰囲気に。センチメンタルな写真にしたいときによく使うテクニックです。
ISO:800 絞り値:f16 露出時間(シャッタースピード):30秒
ISO:3200 絞り値:f8 露出時間(シャッタースピード):1/125秒
明るさを被写体に合わせて背景を白飛びさせる
明るさを被写体に合わせることで背景が白飛びし、やわらかく思い出のワンシーンのような演出ができます。人のやさしい表情を見せたいときに使うテクニックです。
ISO:1600 絞り値:f2.8 露出時間(シャッタースピード):1/125秒
ISO:800 絞り値:f2.8 露出時間(シャッタースピード):1/125秒
逆光でも順光のように撮らないといけない場合
逆光を使うことでエモい写真が理解できたと思います。
ただ、いつでもエモい写真が必要かといったら違いますよね。被写体に光がしっかり当たった順光のように撮らないといけないシーンもあります。
ストロボ(フラッシュ)で被写体に光を当てる
ストロボ使うことで被写体に光を集めることができます。ただ、ストロボを直接当ててしまうと光が強すぎて違和感のある写真になります。そのときはストロボを壁やレフ版に向け、反射させて被写体に光を集めることをおすすめします。これをバウンスと言い、ストロボで直接光を当てるよりも、柔らかい光を作ることができます。
RAWで暗く撮影してLightroomで補正
カメラには写真をファイルとして記録する方法に「RAW」や「JPEG」といった形式があります。このRAWというファイルはJPEGよりも1枚あたりのデータ量が大きく、たくさんの情報が入っています。その情報は一見暗い写真でも、Lightroomで調整することで明るい場所で撮影したような写真にすることができます。
撮影するポイントとしては「暗すぎると思うぐらいで撮る」ことです。RAWデータは暗い部分を明るくすることは得意ですが、明るく白飛びしている部分を暗くすることは不得意です。なので、カメラのモニターで見て暗いと思うぐらいで撮っておきましょう。
まとめ
何かを説明する写真(美しさやストーリー性をよりも分かりやすさを重視した写真)などでは順光のほうが、光が被写体にしっかり当たり分かりやすい写真になります。
それとは逆に、逆光をうまく使うことで光と影の差、いわゆる「輝度差」が生まれ、順光とは少しちがうストーリー性のある雰囲気の写真になります。
自分が撮りたい写真、求められている写真を理解して逆光をうまく使ってみてください。
順光と逆光に向いている写真
- 【順光】⇒ 商品などの説明に使いたい写真
- 【逆光】⇒ ストーリー性のあるエモい写真
逆光でエモい写真にするコツ
- シルエットにしてみる
- 明るさを被写体に合わせて背景を白飛びさせる
逆光でも順光のような写真を撮りたい場合
- ストロボ(フラッシュ)を使って被写体に光を集める
- RAWで撮りLightroomなどで調整
ではでは。